抄録
肝FNH様病変は良性の肝腫瘍類似病変であり,原則的には外科摘出術等の積極的な治療の適応はない.しかし,サイズや圧迫症状等臨床症状によっては治療の適応となり,また,悪性腫瘍との鑑別が困難で,手術,切除されることがある.今回われわれは,肝 FNH様病変にて肝切除を施行後, 9 カ月後に再増大がみられ,再発病変部への原体照射 50Gyを施行し,放射線治療後 20カ月経過時点で著明に縮小し,再発の兆候はみられず,良好なコントロールが得られた 38歳女性の症例を経験したので,肝 FNH様病変と良性肝腫瘍への放射線について,文献的考察も加えて報告した.