2014 年 2014 巻 24 号 p. 35-41
企業活動のグローバル化の進展とITを中心とする技術革新はビジネスに大きな影響を与え,グローバルレベルでの企業再編や協働を促進し,また新たなニーズとともにリスクを生じさせたことで,これまでにないビジネスを生み出している。
ビジネスの変化に伴って,会計プロフェッションに求められる資質も会計だけでなく,より幅広いものに変化し,必要な知識や情報は加速度的に増加している。
この状況の中,会計プロフェッションが自ら必要な情報や知識をすべて収集することは困難であり,グローバルアカウンティングファームは業務に必要なナレッジ提供を組織的に行っている。
また,継続的なサービスの品質向上のため,一方的なナレッジ提供だけでなく,会計プロフェッション一人ひとりがサービス提供の中で新たなナレッジを創造し,それを蓄積,共有する双方向の循環過程をも包含することが必要不可欠となっている。