早期食道癌の治療は外科切除時代を経て,1990年頃からEMR(Endoscopic mucosal resection:内視鏡的粘膜切除術)時代,2000年頃からESD(Endoscopic submucosal dissection:内視鏡的粘膜下層剥離術)時代になった。ESDは内視鏡を用いて狙った範囲の粘膜および粘膜下層を正確に切除できる治療法である。2008年に保険収載がされ,現在は多くの食道表在癌の治療がなされている。本稿ではESDが誕生した時代的変遷,食道ESDの適応,実際のESD治療法,ESDの問題点(偶発症)に関して解説する。