バイオメディカル・ファジィ・システム学会誌
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ヒト免疫不全ウイルス(HIV-1)感染症のマルチスケールモデルを用いた薬剤耐性変異株出現のシミュレーション
高柳 俊明
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2017 年 19 巻 2 号 p. 29-38

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抄録

ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus type 1, HIV-1)は後天性免疫不全症候群(acquired immunodeficiency syndrome, AIDS)の原因であることが知られており,現在では抗レトロウイルス療法(antiretroviral therapy, ART)と呼ばれる多剤併用療法にてAIDS への進行は抑制されるようになってきた.しかしながらART ではHIV-1 を生体内から完全に排除することは不可能であるため長期間の治療が必要である.また性交渉も重要な感染経路であるため,HIV-1 感染症は世界中に広がっている.HIV-1 感染症の研究の中には数理モデル研究があるが,最近では偏微分方程式と積分を含んだマルチスケールモデルが用いられている.しかしながら従来のマルチスケールモデルは抗HIV-1 薬のメカニズムを取り入れていない.本論文では抗HIV-1 薬のメカニズムを取り入れたHIV-1 感染症のモデルを提示する.また同モデルを使用し抗HIV-1 薬投与および抗HIV-1 薬耐性変異株出現のシミュレーションを行い解析した.

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