日本醸造協会誌
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解説
酵母を用いた合成生物学 ~新しい人工生命システム構築への挑戦~
古川 健太郎
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2011 年 106 巻 11 号 p. 728-736

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抄録

 部品を組み立てて製品をつくるという行為は部品の機能が完全に理解されていることが前提となる。生化学や分子生物学の進歩によって,生物の細胞内でおきている生体反応についても詳しく理解することが可能となった。そこからさらに進んで,個別の生体反応をあたかも部品のように捉え,それらを設計方針に基づいて組み合わせ,最終的に新規な機能の生物を作り出すのが合成生物学である。この新しいテクノロジーの概要と課題,将来の動向について専門家に解説していただいた。

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© 2011 公益財団法人 日本醸造協会
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