2011 年 106 巻 11 号 p. 785-790
焼酎粕はほとんどが水分であり保存が困難である。しかし,乳酸発酵させることにより保存性が向上した。そこで,市販の乳酸菌製剤や焼酎もろみより分離した乳酸菌を用いて芋,麦及びソバ焼酎粕を乳酸発酵させ,pH,有機酸,遊離アミノ酸,トコフェロール等を分析しその特性を調べた。また,サイレージ用乳酸菌製剤を用いて1 ton規模で乳酸発酵した焼酎粕の飼料としての適性を評価するために,焼酎粕を繁殖雌牛を用いた給与試験を行い,血液検査などから問題のないことを確認した。