2011 年 106 巻 3 号 p. 130-145
酒類全体に占める日本酒のシェアも7%以下となり,なお今だに減少傾向に歯止めがかからない状況で推移している。前回,今までの筆者の経験やデータの解析を通じて得られた結論をベースに,今後の展開に対する考え方について解説をお願いした。
今回はそれを更に進め,各種統計手法を駆使して,酒類間におけるシェアの推移あるいは全国や県レベルでの国民生活や生活環境に係る多面的な各種情報も斟酌した形での酒類間の販売競合について解析の上,今後の清酒販売数量の予測を行って頂き,清酒業界発展に向けての示唆に富んだ結果を導き出して頂いた。