大阪大学 生物工学国際交流センター
2011 年 106 巻 7 号 p. 446-456
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ペニシリンの発見以来,糸状菌や放線菌から新たな薬効をもつ生理活性物質の探索が行われてきた。近年,ゲノム解析の進展から,糸状菌や放線菌は,これまで同定された化合物をはるかに上回る生合成遺伝子群を保有していることが明らかとなってきた。しかし,これらの化合物の生産性は培養条件に強く依存し,その最適化が難しいのが現状である。筆者らは,麹菌による糸状菌二次代謝物質生合成遺伝子の発現系を開発し,数種の化合物の生産に成功している。麹菌を用いた糸状菌休眠遺伝子群の有効活用について解説して頂いた。
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