日本醸造協会誌
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研究
カプロン酸エチル高生成焼酎酵母の育種および実用化に関する研究(第1報)カプロン酸エチル高生成焼酎酵母の育種
武藤 貴史稲橋 正明万膳 博幸木崎 康造岡崎 直人石川 雄章佐藤 和夫赤尾 健
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2016 年 111 巻 8 号 p. 556-562

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抄録

1)細胞-胞子接合法によって育種した株の中から,発酵力が親株であるS2よりも良好で,カプロン酸エチル生成能が高いNS2-16を選抜した。
2)NS2-16は,カプロン酸エチル生成能について,継代30世代でも選択株と同様にS2とのカプロン酸エチル生成量の差を維持し,安定性が確認された。
3)NS2-16は高温および低pH環境下における増殖が良好であることから焼酎製造に適した酵母であることを確認した。
4)DNA含量からNS2-16は三倍体と推定した。

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© 2016 公益財団法人 日本醸造協会
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