日本醸造協会誌
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札幌国税局管内で製造されたワインの官能評価と化学成分との相関分析
山根 善治武宮 重人井原 信二
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2017 年 112 巻 8 号 p. 578-585

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抄録
札幌国税局が主催する果実酒研究会において,北海道で製造されたワイン33点について,30項目の成分分析と11名の専門家による官能評価を行った。成分と官能評価の相関分析から,総合評価に対し10成分及び4評価項目について相関関係が認められた。特に白ワインにおいて,亜硫酸や酸度が危険率1%で正の相関,酢酸や酢酸エチルと危険率1%で負の相関が認められた。総合評価と相関関係が認められた評価項目と分析項目の相関分析から,赤ワインの熟成度とイソアミルアルコールに関連性が認められた。
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© 2017 公益財団法人 日本醸造協会
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