日本釀造協會雜誌
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甘藷清酒試釀報告
外池 良三萩原 直方佐藤 正暢
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1945 年 40 巻 9-10 号 p. 46-48

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抄録
(1) 清酒膠掛米の全部を生藷を以て代用し清酒を醸造し, その結果酒清分十四度, (+) 7.2, 原エキス25.41の酒を得た。
(2) 製成酒な甘藷特有の香はあるが掛米の全部を生藷に代用した製品としては豫想外のものを得たと考へる。
(3) 製造上, 甘藷の皮を剥ぐことが稍難點であるが, 之を簡單に行ふごとが出來れば, 白米を節約する意味に於て, 生甘藷を以て掛米の全部を代用することは不可能ではない。
尚製成酒に微にツワリ香を認めたか其の原因, 矯正法に就ては目下研究中である。
絡に御指導を賜つた山田博士, 甘藷を提供せられし農商省食糧管理局に勢し, 厚く謝意を表する次第である。
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