1969 年 64 巻 2 号 p. 169-171
南九州のしょちゅう乙類製造の主原料は生甘藷であるが, その代替原料をさきに報じたコーングリッツこうじと泥状酵母で1次廃止の仕込試験を行なった。
1. 外砕米・白ヌカ・小麦粉・切干甘藷および黒糖をそれぞれ主原料にして1次廃止の仕込試験を行ない発酵歩合および原料トン当りのアルコール収得量を算出したが, 在来の1次, 2次仕込みのものと比較して良好の結果を得た。
2. しょうちゅう乙類の香味の最大の欠点といわれる油臭が主原料を外砕米とするもの以外の製品には全く感じられなかった。