情報化時代といわれる今日, 消費者はあらゆる媒体を通じて情報という放射能を浴びているため, 今や人々は押し寄せる情報に慣れ切っている。一方企業サイドからは「広告宣伝」という情報を絶えず提供するとともに反面「広告宣伝」のための情報収集をも研究しなければならない。情報という細菌に対する免疫性の強い消費者に効果的な広告宣伝を行なうための考え方を本号および次号にわたって掲載する。もちろん, 醸造業界に個有の広告宣伝手法はあろうはずがない。広告宣伝の本質, 目的, 手法の基礎をこの稿から学んでいただき, 読者の実情に応じた変法を編み出していただく参考となれば幸いである。
なお, 本稿は先の「市場調査」「OR」と並んで今後の企業活動に必要な戦略要因の一環として掲載したので, 当該各号との併読をおすすめする次第である。