1970 年 65 巻 11 号 p. 970-975
「ORとは, 経営の執行部門に対して, 計画と行動のために必要な数量的基礎を与える科学的方法である」という定義から理解されるように, 非常に広範囲にわたる問題, しかも全く性格を異にする多くの問題がORの対象になるのである。
したがって, すべての問題に共通した解法が存在するわけではなく, 問題が異なれば新しい解法の開発が要求されることになる。
しかしながら, 種々雑多な問題であっても共通点を拾って類型化することはできるのであって, したがってすでに開発された手法を新しい問題の解決に援用することができる。このような意味で, 前回に引続き, いくつかの例を紹介する。