飽食の時代といわれて久しく, 今やグルメ, クッキング産業は花盛リである。しかし所栓食品産業はゼロサムの社会であってみれば, 消費者のニーズを充足する新製品の開発に遅れをとることは許されない。
筆者は長年シカゴでジェトロの農水産・食品部門を担当され米国食品業界の事情に詳しい。本稿は筆者の豊富且つ現地直輸入の経験をもとに, 米国における新製品開発の傾向を社会的背景や生活感覚などと密着させながらまとめて頂いた。新製品の数は多いが生存率は低いといわれる食品業界, 食生活の違いはあっても米国での動向は日本にもインパクトを与えることなしとしないであろう。