日本醸造協会誌
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吟醸酒に含まれる芳香族アルコールの呈味性について
伊藤 俊彦小松 幸恵高堂 斐高橋 仁田母神 繁小泉 武夫中沢 伸重岩野 君夫
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2008 年 103 巻 7 号 p. 562-569

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抄録

鑑評会の審査成績と相関の高い未知成分を単離・精製し, これらの未知成分がチロソール, β-フェニルエタノール, トリプトフォールで有ることを明らかにした。更に, 吟醸酒中に存在する濃度での呈味性を合成清酒を用いて三点識別嗜好試験を行い調べた結果, チロソールは苦味, 渋味, 雑味を, β-フェニルエタノールは渋味, 雑味を, トリプトフォールは酸味, 苦味, 渋味を呈する事を知った。

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