4月のソ連邦大統領の訪日は, 日ソ新時代の幕開けとして多くを期待された。その際同行のライサ夫人は, 活躍する日本女性との昼食会で,「世界の女性のために」と日本酒で三度も乾杯し, その時「乾杯といわないで飲むとただの飲んだくれだけど, 乾杯すれば何度でも飲める」といった, との報道がなされた。このコメントは関係者にとっては実に愉快な響きがある。
今回の座談会は, その大統領訪日前に収録したもので, 出席は国税庁醸造試験所で研修を受け, 将来は経営者あるいは研究員として嘱望される女性の皆さんによるものである。酒に対する若い女性の心象をご披露いただき, 今後の飲酒形態を探る手掛かりを投じていただいた。