日本醸造協会誌
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ベトナムの魚醤油と小エビ塩辛ペーストの化学分析について
小泉 幸道村 清司田中 秀夫岡本 章子柳田 藤治
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1996 年 91 巻 11 号 p. 828-833

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抄録

ベトナムで収集した魚醤油と小エビ塩辛ペーストの遊離アミノ酸, 有機酸, 核酸成分の各含量およびペプチドの分子量分布を検討した。
(1) 遊離アミノ酸は, 両試料共, グルタミン酸量が高く, さらにアミノ酸含量が高かったが, アミノ酸量は製品間に差が認められた。
(2) 有機酸は, 両試料共, 酢酸と乳酸量が高かったが, 有機酸量については製品間に差が認められた。
(3) 核酸成分は, 両試料共, グアニン, ヒポキサンチン, イノシンが多く, アデノシン5'-三リン酸はほとんど検出されなかった。
(4) ペプチドの分子量は, 両試料共, 分子量5,000以下がほとんどであり, これらはジペプチド, トリペプチドからなるものと考えられる。

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