日本の食の中心となるご飯, 納豆, 味噌, 醤油を改めて見直してもらい, 消費拡大を図ろうと, 業界四団体が共同で “和食で健康” という料理の紹介を中心にした冊子も作られている。しかしながら, わが国の伝統的調味料である味噌・醤油の生産・消費量は微減傾向にある。すなわち, 平成13年 (1~12月) の全国味噌生産量は約48万トンで前年比2.2%減, 醤油の生産数量は約103万キロリットルで前年比3.2%減である。本稿においては, 食品販売の品質環境管理に携わっておられる筆者に, 食品売り場から見た味噌・醤油の現状と, 消費拡大についての種々の示唆を頂いた。味噌・醤油生産業者にとっても参考になる点が多いと思われる。