厚生連高岡病院整形外科
大手町法律事務所
2012 年 52 巻 January 号 p. 25-29
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要 旨:肺血栓塞栓症で争われた民事裁判の20判決を分析した。司法判断は,医療過誤が頻発し医療界の体質改善を社会から強く求められた20世紀末,それに対する反省や改善から沈静化に至った21世紀初頭の社会的背景とよく一致していた。検査の有無,治療段階におけるヘパリン使用の有無,診断や治療の妥当性などが重要な争点となっていた。近年の裁判では,VTE予防ガイドラインが参考にされることは多いが,司法判断は概ね控えめで理性的であった。
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