社会保険中京病院外科
2012 年 52 巻 January 号 p. 63-66
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要 旨:症例は66歳,男性。食後の腹痛,嘔吐の精査でCTを行ったところ,上腸間膜動脈,内腸骨動脈周囲にそれぞれ25 mm,27 mm大の均一で血管周囲を同心円状に取り巻く動脈瘤に類似した軟部陰影を認めた。後腹膜線維症と診断し,プレドニゾロンの治療を開始したところ,軟部陰影は著明に縮小した。近年,後腹膜線維症はIgG4関連疾患の一つとされ,炎症性動脈瘤との類似性も指摘されており,注意すべき疾患と考えられる。
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