医療法人札幌ハートセンター札幌心臓血管クリニック心臓血管外科
2018 年 58 巻 4 号 p. 61-64
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孤立性腸骨動脈瘤は破裂のリスクが高く,破裂した場合は手術死亡率も高い。水腎症を合併した巨大孤立性右総腸骨動脈瘤破裂症例を経験した。患者は78歳,男性。術前ショック状態,右水腎症を合併した孤立性右総腸骨動脈瘤腹腔内破裂を認めた。緊急開腹手術による人工血管置換術を施行し,水腎症は保存的に経過観察した。術後合併症なく経過した。水腎症は超音波検査でフォローし,半年後にCTによる評価でほぼ消失したことを確認した。