脈管学
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症例報告
冠動脈バイパス術後23年で生じた大伏在静脈グラフト瘤の1治験例
堀 裕貴平尾 慎吾原 寛幸江﨑 二郎岩倉 篤
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ジャーナル オープンアクセス

2018 年 58 巻 9 号 p. 173-176

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抄録

症例は67歳男性。冠動脈バイパス術後23年の大伏在静脈グラフトの巨大真性瘤と巨大仮性瘤を認め,右房および右室の圧迫を認めたため,緊急手術を施行した。人工心肺を使用し,心拍動下に大伏在静脈グラフト瘤の切除を行った。癒着高度のため,冠動脈の剝離が困難で,再血行再建は施行しなかった。術後の循環動態は安定しており,胸部症状や心不全症状なく経過し,術32日後に自宅退院した。

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