脈管学
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原著
下肢静脈うっ滞と血管内皮機能についての検討(前向きパイロット研究)
伊藤 栄作戸谷 直樹西江 亮祐村上 友梨福島 宗一郎吉田 博三澤 健之大木 隆生
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 59 巻 5 号 p. 29-32

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抄録

下肢静脈うっ滞症状を呈する33例において,血管内皮機能検査(flow-mediated dilation: FMD)について検討した。CEAP分類別のFMD中央値はC1: 4.2%, C2: 3.7%, C3: 4.3%, C4: 3.3%, C6: 2.4%で,C4–6群はC1–3群に比し有意に低下していた(p=0.035)。動脈硬化リスク因子(糖尿病,高血圧,脂質異常症)とFMD値とは関連はみられなかった。下肢静脈うっ滞症状と血管内皮機能障害は関連する可能性が示唆された。

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