2019 年 59 巻 8 号 p. 69-75
孤立性上腸間膜動脈解離は比較的まれな疾患であり,治療法に関して一定の見解は得られていない。今回われわれは2014年1月から2018年6月までに経験した10症例の臨床像について換討した。男性8例女性2例で,平均年齢は49歳であった。6例が高血圧を有していた。診断は造影CTでなされ,偽腔閉塞型が6例であった。全例内科的に治療され経過は良好で死亡例はなかった。若年男性の急性腹症の診断においてSMA解離の鑑別は必須である。その予後は良好で保存的治療が優先される。