2024 年 64 巻 5 号 p. 79-82
右下腿が虚血により壊死に至った症例に対して膝関節温存を目的として腓腹動脈バイパス術を施行した。術前の血管造影検査では浅大腿動脈から膝窩動脈,脛骨腓骨動脈幹まで閉塞していた。腓腹動脈は側副血行路として開存しており,側副路を介して腓骨動脈が開存していた。腓骨動脈は壊死部に近く末梢吻合としては適さず,自家静脈を用いて,大腿–腓腹動脈へバイパス術を施行した。バイパス術後,下腿の良好な血行の回復を確認して下腿切断術を施行した。その後の経過は良好で半年後には義足による歩行機能を回復した。