抄録
ロータールーターモデルは、ランダムウォークを模倣する決定的過程である。ランダムウォークにおいては、グラフの各頂点上においてトークンを隣接点にランダムに発射するのに対し、ロータールーターモデルでは、グラフの各頂点上において隣接点の順序をあらかじめ決めておき、その順序に従ってトークンを隣接点に発射する。ロータールーターモデルとランダムウォークとのトークン数の差については、単一頂点誤差が総トークン数に依存しない定数で押さえられることが知られている。本研究では、ロータールーターモデルとランダムウォークの差異を測ることを目的とし、トークンの動きに周期性が現れるようなロータールーターモデルを設計した。