松田病院大腸肛門科
浜松医療センター病理診断科
2020 年 53 巻 3 号 p. 257-263
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症例は41歳の女性で,5年前,他院で子宮内膜症の手術歴があった.便潜血陽性の精査目的に当院を受診した.精査でS状結腸に狭窄を認め,便通異常の原因と診断した.臨床的には子宮内膜症,病理所見(生検)では大腸癌を疑い,手術を施行した.病理検査の結果,粘膜下層と筋層には子宮内膜症の所見を,粘膜層と粘膜固有層には卵管内膜症の所見を認め,ミュラー管症と診断された.
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