主催: 電気関係学会九州支部連合大会委員会
ヒトが匂いを受容するとき、脳の嗅球上に存在する糸球体が活性化する。その中で、嗅覚において、類似した分子プロファイルを持つ匂い分子に対応する糸球体同士は嗅球上の近い部位に存在し、これを匂いクラスターと呼ぶ。つまり匂いをクラスタリングすることで、匂いを定量化することが期待できる。本研究では、匂いクラスタリングを実現するたに、分子モデリングソフトを用いて、キーとなる分子構造パラメータを探す。始めに、匂い物質の、約100ある分子パラメータを抽出し、サポートベクターマシンと成分分析から、寄与率の高いパラメータを選択した。次に、それらのパラメータを用いて、嗅球で作製される模擬的な匂いマップの作製を行った。