抄録
本研究では、板書を行うように手書きで書いていく過程を提示できる新しいプレゼンテーションツールの開発を行った。教師が書いていく過程は、多くの有用な情報を持っている。書いていく過程をそのまま見せることにより、教師と学習者には次のような利点がある。教師は、書きながら説明を行う際に、書く速さや間の調整によりメリハリをつけることができる。一方学習者は教師がどのように書いたかを見ることができ、その書き方に沿って理解していくことができる。これらの利点を活用することで、教師は学習者の理解に役立つ情報を適宜提示できるスライドの作成が可能となり、学習者の理解促進につながる新しいプレゼンテーションが可能となる。