抄録
自動車などの製造工程において、作業者が集中して作業を行うことは、不良品や予期せぬ事故の発生を防ぐための重要な要素である。本研究では、実験者が1リンクマニピュレータにおいてクランク運動を行う際の状態を、集中している状態、集中していない状態、意識が散漫としている状態、不慣れな状態の4つに分類し、クランク運動中に計測される速度、加速度情報などを基に隠れマルコフモデルを適用し、実験者の状態推定を行った。各状態を区別するために、一定のリズムを知ることができるメトロノームや実験者好みの音楽が流れる音楽プレーヤーなどを用いた。