抄録
近年、DDS(direct digital synthesizer)すなわち直接信号合成というアナログ信号をデジタル技術で実現する信号生成手法を用いた信号発生器が開発されている。DDSは任意信号を生成できるという特徴があるが、必要とする信号源がますます複雑になっていくため、専用DDSチップではその要求を満たすことはできないことがある。たとえば、掃引信号とノイズ混入信号を生成するには専用DDSチップと外部回路の結合が必要である。本論文では、上述二つの信号を生成するために、DDSアーキテクチャを設計し、それをFPGAに実装することによって、システムの検証を行っている。