抄録
人が他者とのコミュニケーションにおいて,注目物体を指し示しながら解説や意見交換などを行う場面は多々見られる.例えば,博物館において,ガイドが見物客に対して展示物の紹介を行う場面はその典型事例であり,類似の場面は屋内に留まらない.指示対象を相手に明確に伝える器具には,指示棒やレーザーポインタなどがあるが,指示範囲の制限や使用可能条件の制約があり,必ずしも上記の場面での使用に適さないことがある.そこで我々は,以上の問題に対し,視覚情報を基に注目物体を共有するシステムを提案する.本発表では,本システムの構成要素とその実現手法について説明し,実際に構築したシステムの動作実験結果を基に考察する.