抄録
近年,次世代の発電システムとして”宇宙太陽発電計画(SSPS)"が注目を浴びておりJAXA,京都大学を中心に研究開発が行われている.通常,ダイオードが飽和領域で動作する様な高入力電力の場合,高調波成分発生の割合が高くなり変換効率が低下する課題があった.そのため高調波成分を処理する回路を出力側に付加したF級シングルシャント整流回路が広く用いられている.本研究ではより一層の高効率化を実現するため出力フィルタにて反射された反射波成分の一部を多段接続した整流回路に再入射させる5.8GHz帯反射波再利用型シングルシャント整流回路を提案する.