抄録
インクジェット技術はパーソナルコンピュータの記録装置として研究開発がなされてきた。しかし近年、記録装置以外への応用が多種多様な分野で試みられている。 筆者らは、地球環境にやさしい技術として静電誘引形インクジェット方式を食品製造機器への応用を念頭に研究を行っている。現在、着色などに用いられる食用インクはスプレーノズルを用いて行われている。そのため対称物体に付着するインクより飛散して空間へと飛翔するインクが多い。新たな試みとして食用インクの着色方法として静電誘引形インクジェットを応用するものである。本稿では、ノズルヘッド部を構成する電極に付着する食用インクの振る舞いについて検討を行ったので報告する。