抄録
本稿では、小型で高繰り返しのパルスパワー電源のデザインについて説明する。細胞に短いパルス幅の電界を印加すると、細胞にエレクトロポアやアポトーシスが起きることが知られている。そこで私たちは、電界を印加したときの細胞の状態を観察するために顕微鏡組み込み型の小型パルスパワー電源の開発を行っている。短いパルス幅にするには、高速なスイッチングが必要不可欠となるため、私たちは高繰り返しで安定性のあるMOSFETを用いている。また、トランスを用いて出力を大きくしているが磁気飽和が起きるため、トランスにはリセット回路を用いており高繰り返しで高出力を目指している。