抄録
観光客が興味をもつ観光ルートを作るためには、巡る観光地に何らかのストーリー性があることが望ましい。本稿では、観光地の案内文を使ってストーリー性がある観光ルートを作成するために必要な観光地のグルーピング手法について提案する。文書のグルーピング手法としてはTF/IDFを使って文書をベクトル化したうえで、類似度を計算する手法がある。しかしながら、TF/IDFに基づくベクトル空間では軸の直交性が保証できないため、グルーピングの精度が低下する原因となる。本稿では、Word2Vecに基づく単語の分散表現を利用してこの問題を改善する手法を提案する。