抄録
近年、臨床医学やバイオテクノロジーなどの分野では細胞を操作する装置への需要が高まっている。そこで、我々は誘電泳動力を利用した小型で安価な細胞操作デバイスの開発を目指している。 誘電泳動力は、電界勾配によって発生する力であるため、交流電圧を溶液中の四重極や六重極などの電極に印加し、それを変化させて電界の極小点を移動させることで細胞操作が可能である。 これまで、交流のピーク電圧値を変化させていた。しかし、プログラムによる自動調整のためにはPWM法による制御が適している。今回はPWMによる電極電圧の制御による細胞操作について報告する。