抄録
ガス絶縁開閉装置(GIS)の絶縁媒体であるSF6ガスは、絶縁性能および消弧性能が優れているが、地球温暖化係数(GWP)が高いなど問題点もあり、近年SF6代替ガスが注目されている。筆者らは、これまでUHF法の高度化および部分放電現象の理解を目的とし、SF6およびN2、CO2とDry airの部分放電特性に関する基礎検討として、交流電圧印加時の部分放電電流および放射電磁波の波形パラメータを取得し、比較検討を行っている。本論文ではこれら4種のガスにおいて部分放電開始時の部分放電電流および帯域がHF帯からUHF帯と異なるアンテナで放射電磁波を同期測定し、ガス間およびアンテナ間の特性差を比較検討した。