電気関係学会九州支部連合大会講演論文集
2020年度電気・情報関係学会九州支部連合大会(第73回連合大会)講演論文集
セッションID: 04-1A-10
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矩形波渦電流探傷試験を用いたアルミ厚板の表裏面きずの識別に関する検討
*池田 一貴笹山 瑛由
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抄録

近年、ダムや橋梁などの大型構造物で使用されている鋼材の老朽化が問題となっており、適切な処置の必要性が高まっている。そこで、鋼材のきずの位置を特定するための基礎検討として、板厚12 mmのアルミ厚板に平底ドリル穴の人工きずが表面あるいは裏面にある試験片に対して渦電流探傷試験を矩形波励磁で行い、表面きずと裏面きずの識別を試みた。その結果、きず深さが6 mm、4 mm、2 mmの表面きず、裏面きずを検出コイルの電圧信号のコンター図としてきず信号をそれぞれ検出できた。また、表面きずと裏面きずではきず信号の周波数に対する減衰率が異なるため、きず信号と各調波の関係より表面きずと裏面のきずの識別が可能であることが分かった。

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© 2020 電気・情報関係学会九州支部連合大会委員会
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