生態学的認知に着目したVR環境内でのアバタコミュニケーションと身体性についての解析

抄録

近年、ビジネスシーンやプライベートにおいて対面で行うコミュニケーションから遠隔で行うコミュニケーションへ移行している傾向にある。なかでもアバタを用いたメタバースの利用が注目されている。その一方で生態学的認知、身体性の違いからVR環境でのコミュニケーションが現実環境と同じように行うことが難しいと予想される。そこで本研究では2環境でのコミュニケーションの違いを発見し、補正することを目指す。本稿では、VR環境と現実環境におけるパーソナルスペースの距離の変化に着目し検討を行った結果、性別で有意な差が生じたことについて報告する。またこの理由を解明するために身長差について検討した結果についても報告する。