脳神経外科ジャーナル
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原著
腰部脊柱管狭窄症再手術例の検討
森本 貴昭安部倉 友花北 順哉高橋 敏行渡邊 水樹河岡 大悟富永 貴志寺田 行範
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2013 年 22 巻 12 号 p. 934-941

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抄録

 2003~2011年までに, 当院で腰部脊柱管狭窄症に対し除圧術を行った1,098例のうち, 再手術を行った75人 (84手術) の検討を行った. 検討項目は, 再手術の原因 (術式による比較), 合併症, 術前後JOAスコアおよび腰痛のVASスコアとした.
 再手術の原因は, 再狭窄例が最も多く, 狭窄部位としては外側陥凹, 椎間孔内外が多かった. 術式間での再手術率に有意差はなかったが, 不安定性のために新たに固定術が必要となったものは両側進入例のみであり, 片側進入例では認めなかった. 固定術では隣接椎間狭窄が多い傾向にあった. 再手術時の合併症として, 硬膜損傷が11%認められた. 再手術例の症状改善率は高齢者ほど悪かった.
 再手術の原因, 特徴を十分に把握し, 治療成績の向上に努めていくことが重要である.

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© 2013 日本脳神経外科コングレス
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