放射光－光電子分光法を用いた溶融Zn－Al系めっき上腐食生成皮膜の構造解析

西原 克浩; 松本 雅充; 木本 雅也; 工藤 赳夫; 内田 仁; 春山 雄一; 神田 一浩; 松井 真二

doi:10.3323/jcorr.56.314

論文

放射光－光電子分光法を用いた溶融Zn－Al系めっき上腐食生成皮膜の構造解析

西原克浩, 松本雅充, 木本雅也, 工藤赳夫, 内田仁, 春山雄一, 神田一浩, 松井真二

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キーワード: NaCl, 腐食生成物, 溶融Zn－Al合金めっき, 放射光, 光電子分光, FT－IR, 皮膜構造, 初期腐食反応機構

ジャーナルフリー

2007 年 56 巻 7 号 p. 314-320

DOI https://doi.org/10.3323/jcorr.56.314

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抄録

NaCl 存在下での空気中湿潤暴露によって，溶融Zn－Al系合金めっき上に形成された腐食初期生成皮膜について，SR－PES法とμ－FT－IR法を用いた構造解析を行った．その結果，Alを添加した合金めっき上には最初Zn(OH)₂が形成され，腐食進行に伴い，皮膜の主成分がZn－0.2％Al上では塩基性炭酸亜鉛，Zn－55％Al上では塩基性塩化亜鉛にそれぞれ変化した．また，NaCl存在下の湿潤暴露によって，表面から深さ約1 nmまでの表層の構造がAl酸化物からAl塩化物に変化した．

責任著者(Corresponding author)

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