2023 年 2 巻 1 号 p. 1-9
<背景>
本研究の目的は,心臓血管外科術後の挿管時間と術後のリハビリテーション進行状況との関連性を検討することである.
<方法>
2019 年 4 月 1 日から 2020 年 3 月 31 日までに当院で心臓血管外科手術後に開心術リハビリテーションパスを施行した 127 例(男性 67.8%)を対象とした.術後挿管時間と術後のリハビリテーション進行状況の関連性,重回帰分析による術後挿管時間との関連因子を調査した.
<結果>
術後挿管時間は 251(185-576)分であった.術後挿管時間と術後1日目の離床状況(オッズ比 0.99,95%信頼区画 0.99-0.99),ICU 入室期間(r=0.345,P<0.001),リハパス完遂日数(r =0.291,P=0.001),入院期間(r=0.400,P<0.001)で関連性を認めた.重回帰分析の結果,手術中の水分出納合計,術後急性期合併症が有意な項目として抽出された.
<結論>
術後挿管時間と術後のリハビリテーションとの関連性を認めた.心臓血管外科術後の挿管時間と術後のリハビリテーション進行状況との関連性があることが示唆された.