日本デジタル歯科学会誌
Online ISSN : 2432-7654
原著
マイクロCTを用いた日本人上顎中切歯における根管形態の微細構造学的研究
塩崎 一成笠原 典夫山田 雅司松永 智
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2025 年 14 巻 3 号 p. 127-132

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抄録

 本研究では,超高撮像分解能を有するマイクロCTを用いて,日本人上顎中切歯における根管形態の分類と副根管の発生頻度を明らかにするとともに,上顎中切歯の根管治療時,あるいは根管治療後の根管再感染への関連性について,その一端を解明することを目的とした.試料として,東京歯科大学解剖学講座所蔵の日本人上顎中切歯50本を用いた.マイクロCT撮像後に三次元立体構築を行い歯髄腔形態および副根管の有無について形態分類を行うとともに,それぞれの発生頻度を算出した.日本人上顎中切歯は,すべて単根であった.主根管の数によるVertucciの分類を行ったところ,すべてType Ⅰであった(100.0%).また副根管の発生率は66.0%であり,歯根中央から根尖側1/3で多く認められ,1歯で複数有するものも認めた.根管の断面形態は,円形が最も多かった.日本人上顎中切歯の根管治療において,根管は単純ではあるが,副根管の存在は十分に留意すべきであることが示唆された.

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