2016 年 23 巻 2 号 p. 382-384
上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の手術療法では,病期と病型によって骨掻爬術,骨釘固定術,および骨軟骨移植術が選択される.今回,遊離期外側広範囲型に対して骨釘固定術を行った2症例を報告する.術前MRIでは,遊離骨軟骨片の壊死を認めなかった.術中遊離骨軟骨片の軟骨面は健常であったため,移植術を選択せず,骨釘で病巣部に固定した.術後3か月で遊離体の良好な骨軟骨癒合を認め,疼痛,可動域は改善した.術後1年でも壊死はなく,スポーツ活動を継続している.遊離体期外側広範囲型で軟骨に明らかな変性を認めず,軟骨下骨下の骨髄骨梁構造の残存が大きい症例では,骨釘固定術は有効な術式の一つであると考える.