2017 年 24 巻 2 号 p. 273-276
目的:野球の投球のよる肘頭骨端線離開および疲労骨折(OSF)は比較的まれな疾患である.今回古島らの分類に準じ当院の特徴について検討報告する.
方法・結果:OSF38例38肢を対象とした.古島らの分類でphyseal typeは36.8%,classical typeは15.8%,transitional typeは34.2%,sclerotic typeは5.3%,distal typeは7.8%であった.平均年齢はそれぞれ14.0歳,18.9歳,16.6歳,14.5歳,19.0歳であった.UCL損傷の合併は34.2%に,ossicleの合併は29.6%,OCDの合併はなかった.
まとめ:骨折型の平均年齢は古島らの報告とほぼ一致していたが,classical typeよりtransitional typeの比率が高かった.またossicleの合併率は高かったが,UCL損傷の合併率は低かった.