抄録
超音波画像診断装置(US)で尺側側副靭帯前斜走線維(AOL)直上の尺側手根屈筋(FCU)・浅指屈筋(FDS)の筋厚を測定し検者内・検者間信頼性を検討した.FCU・FDS筋厚とMRIでFCU・FDSのCSA(筋横断面積)の関係性を検討した.対象は男性8名とした. FCU・FDS筋厚はUSで評価し,上腕骨滑車裂隙辺縁部直上(近位部),尺骨鉤状結節辺縁部直上(遠位部)を測定した.またMRIでAOLの走行に対する垂直平面におけるFCU・FDSのCSAを測定した.US筋厚測定の検者内・検者間信頼性は,近位部ICC(1,1)=0.96,ICC(2,1)=0.96,遠位部ICC(1,1)=0.96,ICC(2,1)=0.97であった.US筋厚とMRIのCSAの相関係数は近位部,遠位部ともにR 2 =0.82であった.USによるAOL直上のFCU・FDS筋厚は,FCU・FDS筋量評価として有用である.