抄録
上腕骨通顆骨折4例,92.5(86-97)歳全例女性,を対象として経皮的小侵襲内固定の成績を検討した.検討項目は受傷から手術までの期間,骨癒合率,骨癒合までの期間,外固定期間,最終肘関節可動域,合併症,麻酔方法,手術時間,入院期間とした.手術までの期間は7.0(4-12)日,全例骨癒合し,骨癒合期間は139(80-181)日,外固定期間は36(21-52)日,肘関節可動域は伸展-16.3(-10~-30)° 屈曲123.8(115-135)° ,合併症なく,全身麻酔3例・伝達麻酔1例,手術時間は30.5(25-42)分,入院期間は23(7-50)日であった.上腕骨通顆骨折の手術はプレート固定が主流であるが,超高齢者では手術侵襲や耐術能の懸念がある.経皮的小侵襲内固定は外固定併用を要するが,全例骨癒合が得られ可動域制限も比較的軽度であった.超高齢者の上腕骨通顆骨折に対する選択肢になると考える.