抄録
難治性上腕骨外側上顆炎に対して当科で行ってきた直視下病巣切除術後の成績不良例の頻度,経過ならびに対策を検討した.術後1年6か月以上経過観察可能であった20名22肘を対象とした.手術時年齢は中央値46.5歳,術前ステロイド注射回数は中央値5回,術後経過観察期間は中央値27か月であった.最終経過観察時,VAS, JOA-JES scoreは有意に改善し77.3%でNirschlの成績評価における良以上であった.一方,疼痛の再燃を18.2%に認めた.再燃時期は平均24か月であった.術後症状の改善を認めなかった不可1肘に対しては術後7か月で外側側副靱帯補強術を,再発の1肘に対しては術後32か月で橈骨神経管開放術を追加していた.難治性上腕骨外側上顆炎に対する直視下病巣切除術の成績は概ね良好であり,肘不安定性を有する症例以外では術後経過が安定しなくても2年は保存的に経過をみてもよいと考えられた.